NESTA PERSONAL TRAINERS MAGAZINE Vol.16 2024 【雑誌掲載】

ネスタパーソナルトレーナーの雑誌に掲載していただきました!

【本文抜粋】

実は暑い夏のほうが体は冷える傾向にあります。なぜなら、「さまざまシーンで冷える環境」にいることが多いからです。冷房が効いたオフィスや電車内、汗をかくと飲みたくなる冷たい飲料水、夏バテから流動食系が多くなり冷えたものを好むなど。しかし近年は世界的に猛暑をふるい、温暖化の影響を受けていますので、暑い夏場に温かいものを摂取するのも辛いところです。ただ、少し工夫することで夏バテの対策ができますし、自律神経を整えることで暑い夏を乗り切ることができます。今回は厳しい夏場を乗り切る裏ワザをご紹介していきます。

運動しているのに汗をかかない、冷房を20℃ぐらいに設定しても『暑くてどうしようもない』といった声、逆に室温が28℃ぐらいと高くても『寒い』とおっしゃるかたもいます。そのような方々は総じて自律神経が乱れている可能性が高いです。上述した外部の影響や、日頃の運動不足、ストレス過多、食生活の乱れなどが主な要因で自律神経は乱れます。そこでまずは、そもそも自律神経とはなにか、解説します。

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」で成り立っています。交感神経は、「闘争・逃走」といわれ、いわば体の「ON」状態を指します。日中の活動時は主に交感神経が働いています。そして副交感神経は、「リラックス・休息」の状態で、体が「OFF」になっています。夜になり就寝するときは副交感神経が優位になっています。一日のなかで「交感神経」と、「副交感神経」がバランスよく働き、体のON/OFFのメリハリが作れれば、毎日健やかに、そしてエネルギッシュに過ごすことができます。

ほかにも自律神経の役目は、体温調節、血圧や呼吸のコントロール、内臓の代謝などにおいて「自律的」に活動しています。つまり自律神経が正常に働きにくくなるということは、それらが阻害され心身に不調をきたします。あらゆる影響から現代人は、この自律神経が乱れやすいといわれます。その影響の一つに地球温暖化ということも関係してきます。

そもそも夏場は暑いため体温が高くなり、毛穴を広げて熱を放出し汗がでます。体温が高くなっていますから冷えた飲食を欲します。そして失われた体内の水分を冷えた水で補い、それもまた汗や呼吸、排せつとともに体外に排出します。摂取と排出のサイクルが夏場は早いうえに、それを冷えた飲食で満たすことで、どんどん内臓は冷え、体全体も冷えていきます。ほかには、オフィスや電車内の冷えた室温、夜間の薄着、湯船につからない習慣などが体の冷えを助長させます。ここにきて昨今の地球温暖化現象。夏場は40℃近くまで気温が上がる地域もでてきていますので、適切に冷房などを使用し、室温のコントロール、体調管理も大事になっていきます。

では、暑い夏にこそ整えたい自律神経。ここで簡単に整えられる方法をご案内します。

1)朝食の摂取
2)ガムを噛む
3)食生活の工夫

まずは朝食の摂取ですが、これは体内時計をリセットして自律神経を整える効果があります。人間の体内時計は25時間といわれており、地球の自転周期は24時間ですから、毎日1時間の誤差が生まれます。なにもしなければ1週間で7時間、1か月で約30時間もズレていきます。しかし、朝食を摂取することでこれらの誤差をなくし、毎日正しい自転周期に合わせることが出来るといわれます。朝が苦手というかたは軽食でも結構ですのでトライしてみてください。ちなみに朝食の摂取後は、腸の蠕動運動が始まるのでお通じもよくなります。

続いて「ガムを噛む」ということ。じつは一定の咀嚼運動は「副交感神経」を刺激し、体をリラックスさせてくれます。そのため、何かと交感神経が働きやすい現代は、ガムを噛むなどして副交感神経を優位にさせることが大事になっていきます。可能であればお仕事中、運動中やスポーツの最中に噛むのもよいと思います。また、噛むという行為は、集中力を高め、前頭葉の働きもよくなることから判断力の向上も望めます。さらに、顎関節症のかたや、喰いしばりが酷くてエラが張ってしまうことに悩んでいるかたにもおススメです。エラのところについている咬筋という筋肉も適度に動かすことが出来て、筋肉のリラクゼーションにも繋がります。

最後に食生活の工夫をしましょう。汗をかくとマグネシウムやカリウムなど、体内のミネラルが排出されます。そこで水分だけ摂取してしまうと、体内に水分を貯蓄することができず、各細胞まで水分が届きません。さらに体液が薄まりナトリウム不足になることで低ナトリウム血症になってしまう恐れがあります。筋肉がつってしまう、めまいや頭痛がするなどはこれらの予兆です。汗をたくさんかいたときは、スポーツドリンクの摂取がおススメです。ミネラルなどが豊富で必要な塩分を補えます。また、梅干しやレモンなどはクエン酸を積極的に摂れるので疲労回復に抜群です。ほかにもトマトは体熱を冷ます効果があるといわれますし、豚肉やウナギはビタミンB1が豊富ですので迅速な疲労回復、効率的なエネルギー源にもなり得ます。

ぜひこれらをおこなって暑い夏を乗り切りましょう!

完全予約制

完全予約制

 セカンドコレクト南青山

〒107-0062 東京都港区南青山1-11-39 1139南青山 1F
営業時間 10:00~23:00
定休日 火曜日

サロン案内